30代中盤からの「若さ」の守り方
― 元産婦人科医・美容外科医が伝えたい、ピルとホルモン補充を“美容の武器”にする現実的な考え方 ―
「35歳を過ぎてから、急に肌や体調が変わった気がする」
外来で、そして美容医療の現場で、私はこの言葉を何度も聞いてきました。
これは気のせいではありません。
30代、特に35歳以降、女性の体ではホルモン環境が静かに、しかし確実に変化し始めます。
私は産婦人科医としてホルモンを扱い、現在は美容外科医として「見た目の変化」と向き合っています。
その両方の立場から、今回はピルとホルモン補充療法を美容の視点でどう考えるかをお話しします。
30代中盤から始まる「美容の分かれ道」
肌の老化は年齢よりホルモン低下が引き金
- しわ・乾燥・ハリ低下
- フェイスラインのぼやけ
- 肌や体の回復力の低下
美容医療でレーザーや注入治療をしても、
土台のホルモン環境が崩れていると「効きが悪い」と感じる方は少なくありません。
ピルは「若返りの薬」ではない。でも意味はある
ピルでできること
- ホルモン変動を平坦化する
- 肌コンディションを安定させる
- 月経による体の消耗を減らす
ピルでできないこと
- 生物学的な老化を止める
- たるみや深いしわを防ぐ
- 閉経を遅らせる
ピルは老化を止める薬ではなく、老化が目立ち始める時期を遅らせる選択肢と考えるのが現実的です。
美容の観点で見た「ピルが向く年代」
- 35歳前後から40代前半:ピルが美容的に意味を持ちやすい
- 45歳前後:安全性と全身バランスの再評価が必要
45歳までピルを使用している女性は、同年代でホルモン補充をしていない方と比べて、 肌の乾燥や萎縮が目立ちにくい印象を受けることがあります。
45歳以降はホルモン補充療法(HRT)という選択
閉経前後からは、ピルよりもより生理的なホルモン補充療法(HRT)が適するケースが増えます。
ヒアルロン酸やレーザー治療をしても「何か違う」と感じる場合、
それは体の内側の変化のサインかもしれません。
30代以降の女性へ
若さを保つことは、抗うことではありません。
自分の体の変化を知り、適切な時期に、適切な選択をすることが何より大切です。
※本記事は一般的な医学情報をもとにしたものであり、治療の適否は個々の状態により異なります。
実際の治療については、必ず医師にご相談ください。

コメント