月経はダイエットの安全装置
― 見逃してはいけないサイン ―
「体重は順調に減っているのに、月経が遅れた」
「ダイエット中、生理が軽くなった」
多くの女性が、これを「よくあること」「一時的なもの」と見過ごしてしまいます。
しかし実は、月経はダイエットの安全装置です。
とくに35歳以上では、このサインを無視することが、老け見えや不調につながることがあります。
月経は「贅沢な機能」である
月経は、生命維持に必須の機能ではありません。
体がエネルギー不足や強いストレス状態にあるとき、
真っ先に抑えられるのが生殖機能です。
つまり、
- 十分なエネルギーがある
- ホルモンバランスが保たれている
- 体が「余裕のある状態」
でなければ、月経は維持されません。
月経がある=体がまだ無理をしていない
これが月経を「安全装置」と呼ぶ理由です。
ダイエットで月経が乱れる仕組み
過度なダイエットを行うと、体は次のように反応します。
- エネルギー不足を感知
- 視床下部が「飢餓状態」と判断
- 卵巣への指令を弱める
この結果、
- エストロゲン分泌が低下
- 排卵が止まる、または不安定になる
- 月経が遅れる・軽くなる・止まる
という変化が起こります。
これは体を守るための正常な反応であり、
「成功している証拠」ではありません。
35歳以上で月経を無視すると何が起きるか
35歳以降は、もともと卵巣機能が緩やかに低下し始めます。
その状態でダイエットによる負荷が重なると、
- 脂肪由来エストロゲンも減少
- ホルモン低下が加速
しやすくなります。
結果として起こりやすいのが、
- 顔のこけ・老け見え
- 肌のハリ低下
- 疲労感・冷え
- 骨密度低下のリスク
月経の乱れは、見た目と健康の両方が壊れ始めているサインなのです。
「少し軽くなっただけ」は安全か?
よくある誤解が、
- 量が減っただけだから大丈夫
- 周期が少しずれただけ
という考えです。
しかし、
- 以前より明らかに軽い
- 周期が毎回不安定
場合は、エストロゲンが不足し始めている可能性があります。
「止まってから考える」のでは遅く、
変化した時点で立ち止まることが重要です。
月経を守るダイエットの条件
月経が保たれているダイエットには、共通点があります。
- 急激な体重減少をしない
- 脂質を極端に制限しない
- 筋肉を維持する運動を行う
- 十分な睡眠を確保する
これは「甘いダイエット」ではなく、
長期的に安全なダイエットです。
ピルやHRTは安全装置の代わりになるか
ピルやHRTによって月経様出血があっても、
それは体が十分に余裕があることを意味するわけではありません。
外因性ホルモンは、
- 症状を緩和する
- ホルモン環境を補正する
ことはできますが、
- 無理なダイエットを正当化する
- 体の限界を教えてくれる
ものではありません。
月経という安全装置を外してしまわないことが大切です。
まとめ|月経が教えてくれるダイエットの限界
月経は、
- 今のダイエットが安全か
- 体が耐えられているか
を教えてくれる、非常に正直な指標です。
35歳以上のダイエットでは、
「痩せたかどうか」より
「月経が保たれているか」
を優先してください。
月経は邪魔なものではなく、
あなたの体を守るための安全装置です。

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