― エストロゲンから考える注意点 ―
「体重は減ったのに、老けた気がする」
「以前と同じ方法なのに、体調が悪い」
30代中盤の女性から、こうした声を聞くことは珍しくありません。
それは意志の問題ではなく、体のステージが変わったにもかかわらず、若い頃と同じダイエットを続けていることが原因である場合がほとんどです。
この記事では、30代以上の女性が注意すべき「危険になりやすいダイエット」を、エストロゲンの視点から解説します。
35歳以降の体で起きている変化
35歳以降、女性の体では次のような変化が静かに始まります。
- 卵巣機能が徐々に低下する
- 脂肪組織由来のエストロゲンの比重が増す
- 筋肉量・骨密度・皮膚の厚みが低下しやすくなる
この状態では、エストロゲンを過剰に下げるダイエットが、
- 老け見え
- 月経異常
- 疲労感・不調
につながりやすくなります。
① 過度なカロリー制限
最も多く、最も問題になりやすいのが極端なカロリー制限です。
なぜ危険なのか
- 脂肪量減少 → アロマターゼ活性低下
- 視床下部が「飢餓」と判断
- エストロゲン分泌が抑制される
その結果、
- 顔のこけ
- 肌のハリ低下
- 月経不順・無月経
が起こりやすくなります。
35歳以降では「食べなさすぎ=ホルモンを削る行為」になりやすいのです。
② ファスティング(断食・16時間断食を含む)
ファスティングは流行していますが、35歳以上の女性には慎重な判断が必要です。
問題になりやすいポイント
- 慢性的エネルギー不足
- コルチゾール上昇
- HPO軸(視床下部‐下垂体‐卵巣系)の抑制
一時的に体重は落ちても、
- 月経が乱れる
- 眠りが浅くなる
- 表情が険しくなる
といった「ホルモン的な老化サイン」が出ることがあります。
特に、
- もともと痩せ型
- 月経が不安定
の人では注意が必要です。
③ ケトジェニックダイエット
糖質制限・ケトジェニックは、35歳以上の女性では向き不向きがはっきり分かれます。
注意すべき理由
- エネルギー不足になりやすい
- 甲状腺機能が抑制されることがある
- エストロゲンの材料不足
特に脂質や総カロリーが不足した場合、
- 肌の乾燥
- 疲労感
- 体温低下
が出やすくなります。
「痩せたけれど元気がない」体型になりやすいのが特徴です。
共通する「危険なサイン」
どのダイエットでも、以下が出たら要注意です。
- 月経が遅れる・軽くなる
- 顔が急にこけた
- 寒がり・疲れやすくなった
- 筋力が落ちた
これらはエストロゲンや代謝が犠牲になっているサインです。
安全なダイエットとの決定的な違い
危険なダイエットは、
- 数字だけを見る
- 短期結果を優先する
一方で、安全なダイエットは、
- ホルモンを守る
- 構造(筋・脂肪・骨)を壊さない
という視点を持っています。
まとめ|35歳以降は「痩せ方」を選ぶ
35歳以上のダイエットは、
- 体重を減らす競争
- 若さを取り戻す挑戦
ではありません。
年齢に合った美しさを守るための調整作業です。
カロリー制限、ファスティング、ケトジェニック。
どれも方法そのものが悪いのではなく、35歳以降の体に合わない形で行うことが問題なのです。
痩せることより、壊さないこと。
それが、いちばん安全で美しい結果につながります。

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