【第1回】エストロゲンと肌の基本

エストロゲンと肌の基本

〜ハリ・潤い・透明感はどこから生まれているのか〜

「若い頃は、特別なことをしなくても肌がきれいだった」 多くの女性が、そう感じたことがあるのではないでしょうか。

高価なスキンケアを使わなくても、多少寝不足でも、肌はそれなりに整っていた。 その“当たり前”を支えていた最大の要因のひとつが、 エストロゲンです。

エストロゲンは卵巣から分泌される女性ホルモンで、 生殖機能だけでなく、骨・血管・脳、そして皮膚にまで広く作用します。 皮膚にはエストロゲン受容体が存在しており、 エストロゲンは肌に直接影響を与えるホルモンなのです。

エストロゲンが肌にしていること

エストロゲンの働きは、いわゆる「美肌成分」とは次元が異なります。 それは、肌の表面を整えるのではなく、 肌そのものを作る環境を整える働きだからです。

まず重要なのがコラーゲンです。 肌のハリや弾力を支えるコラーゲンは真皮に存在しますが、 エストロゲンはコラーゲンの産生を促し、 同時に分解を抑える作用があります。

次にヒアルロン酸。 エストロゲンはヒアルロン酸の産生にも関与しており、 肌の水分保持能力を高めます。 内側から潤う肌の土台を作っているのもエストロゲンです。

また、エストロゲンは皮脂分泌を抑制する方向に働き、 皮脂バランスを整えます。 若い頃に毛穴トラブルが少なかったのは、 このホルモン環境のおかげでもあります。

キメ・透明感・血流との関係

エストロゲンは表皮のターンオーバーを正常に保ち、 角層のバリア機能を維持します。 その結果、キメが整い、外的刺激に強い肌になります。

さらに血管拡張作用により血流を保つため、 顔色が明るく、くすみにくい状態が維持されます。

なぜスキンケアでは限界があるのか

エストロゲンの働きは、 スキンケアでは代替できません。 化粧品は外側からのアプローチであり、 真皮構造やホルモン環境そのものを作り替えることはできないからです。

若い頃の肌が特別だったのではなく、 エストロゲンが十分に存在する環境そのものが、 肌にとって理想的だった。 それを理解することが、肌老化を正しく捉える第一歩になります。

記事要約|エストロゲンと肌の基本

項目内容
テーマエストロゲンが肌のハリ・潤い・透明感を支えている仕組み
重要ポイントエストロゲンは肌表面ではなく、真皮構造や細胞環境に作用する
関与する要素コラーゲン、ヒアルロン酸、皮脂バランス、ターンオーバー、血流
スキンケアとの違い化粧品ではホルモン環境や真皮構造は作り替えられない
この記事で伝えたいこと若い肌は「特別」だったのではなく、エストロゲン環境が整っていただけ

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