老化には戻る老化と、戻らない老化がある
老化は、すべて同じではない。
- 眠れば戻る疲労
- 食事で改善する不調
こうしたものは
老化のように見えて、老化ではない。
一方で、
- 戻らないシワ
- 固定した姿勢
- 回復しない筋力
これらは
別の種類の老化だ。
この違いを理解しない限り、
老化制御は成立しない。
可逆老化と不可逆老化の違い
老化は大きく二つに分けられる。
可逆老化
- 一時的な機能低下
- 修復が追いつく状態
- 元の状態に戻れる
例:
- 睡眠不足
- 軽度の炎症
- 一時的な筋疲労
不可逆老化
- 構造そのものが変わる
- 修復が追いつかない
- 元に戻らない
例:
- 骨密度低下
- 神経細胞の喪失
- 線維化した組織
重要なのは、
老化は最初から不可逆ではない
という点だ。
ダメージ/時間という考え方
老化をシンプルに表すと、
老化の進行速度
= ダメージ量 ÷ 修復時間
と考えることができる。
- ダメージが小さい
- 修復が早い
この条件では、
老化は表面化しない。
若い体はなぜ戻れるのか
若い体では、
- 修復スピードが速い
- ホルモンが充実
- 炎症が短時間で収束
つまり、
ダメージが入っても
修復が間に合う
そのため、
- 老化が「蓄積しない」
- すべて可逆の範囲で終わる
老いた体で固定化が起きる理由
年齢とともに、
- 修復速度が低下
- ホルモン低下
- 炎症が長引く
すると、
ダメージが
修復を上回る時間帯
が生まれる
この時間帯が続くと、
- 組織が仮固定され
- 構造変化が起き
- 不可逆老化へ移行
これが、
「戻らなくなった」
と感じる正体
だ。
不可逆老化は突然起きるわけではない
不可逆老化は、
- ある日突然起きる
- 一度の大ダメージで起きる
わけではない。
多くの場合、
- 小さなダメージ
- 回復しきらない状態
が、
何度も繰り返されることで固定化する
老化を「溜めない」戦略
老化制御の本質は、
老化を消すことではない
老化を溜めないこと
にある。
具体的には、
- ダメージを減らす
- 修復時間を確保する
- 回復できない負荷を避ける
老化制御の再定義
このシリーズでの定義はこうだ。
老化制御とは、
不可逆老化に移行する前に
可逆老化の範囲で止め続ける技術である。
次回(最終回)予告
次回は最終回。
これまでの内容を統合し、
- 老化と若返りの誤解
- 生活にどう落とし込むか
を整理する。
老化は運命ではない。
だが、無視すると必ず加速する。

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